ココナッツオイルの効果効能は様々報告されていますが、中でも近年特に注目されているのはアルツハイマー病予防、ダイエット、抗菌・抗ウイルスが挙げられます。
第2回の今回は、ダイエットについて。
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ココナッツオイルとダイエット
ココナッツオイルに60%以上含まれる中鎖脂肪酸は、体内に取り入れられたのち長鎖脂肪酸とは異なった経路で肝臓まで運ばれます。長鎖脂肪酸は腸管からリンパ管、静脈を通って脂肪組織、筋肉、肝臓に運ばれ体内に脂肪として貯蔵され、その後必要に応じてエネルギーとなります。
一方、中鎖脂肪酸は腸管から門脈を通って直接肝臓に運ばれるため、脂肪として蓄積されずに効率良くエネルギーに変換されます。長鎖脂肪酸と比較して、中鎖脂肪酸は消化吸収が4倍、代謝が10倍早く、またエネルギー変換の際にすでに蓄積された脂肪も一緒に燃焼してくれると言われています。
カロリーも、通常脂肪は1gあたり9kcalとされ、食品などではそのように計算されますが、実際のところ中鎖脂肪酸は1gあたり6.9kcalしかないという研究報告がされています。
以上のことから、他の植物油をココナッツオイルに置き換えることで、エネルギー代謝が早まり、脂肪の蓄積が抑えられます。
ただし、ココナッツオイルを食べれば食べるほど痩せるというものではありませんのでご注意を。