こんなことがあった。
銀行の待合で順番を待っていると
隣のおばさんが小銭を落として気づかなったので拾って渡した。
娘と一緒だったので絵本を見たり、うろうろしていたので
おばちゃんはずっと微笑んで見ていてくれていた。
おばちゃんの帰り際、また小銭を席に忘れていったので
追いかけて渡した。
そしたらとても優しい笑顔で
「2回も拾ってもらったから」と
「おやつ買ってね」と娘にその落ちていた小銭をくれたのだった。
こんなこともあった。
美味しい配達してくれるお豆腐屋さんがあって
いつも玄関先に代金を置いて、お豆腐を
流行りの「置き配」してもらっている。
お豆腐屋さんが置いていくときに
「ありがとうございます。」という声が開けていた窓から聞こえた。
誰もいないけれど、感謝を言う姿があった。
何気ない日常。
何気ない瞬間の出来事。
何気ないこと。
何気ないことだけど、私の人生に「変化」を与える一コマだった。
人にしかできない、あたたかさだ。
その人の生き方を少し見れた気分だった。
人になにか伝えたいとか。
自分になにかできないかとか。
まだまだ40歳くらいだが
「何かしたい欲」がふつふつと湧いていたのだけど。
日々丁寧に行動したり、生きたりすることだけで
伝わるのだと思った。
名言集を出すとか、そんなすごいことができなくても
優しい笑顔と温かい行動だけで、伝わることがある。
日々の行い。
丁寧に丁寧に、思いやりを持って行動したい。
家族にも。
と思った、とても気持ちが良い一日だった。